猫かぶりな女性という言葉は、誰もが耳にした事があるでしょう。猫をかぶるというのは、自分を多少なりとも隠して接するといった意味だと思います。しかし、そのような行動ならば、女性だけではなく男性もしているのです。人間関係というのは、非常に難しいものといえます。それゆえの自己防衛本能というのは、誰にでも備わっているものです。誰でも初めて会った人に対して、その本能が働きます。むしろ、働かない人はあまりに無防備です。その自然に働いてしまう防衛本能の事を、猫かぶりとあまりいい言い方で呼ばれていないのは悲しいことではないでしょうか。防衛本能は、元々人に備わっているものです。しかし、現代の女性の猫かぶりというのはそういうことではなく、男性によく思われたいがために可愛く振る舞いぶりっ子をするという意味にもなります。こうなると話は別です。女性は、社会の中では弱い存在です。そんな女性にとって、猫かぶりは社会で生き延びる一つの方法になります。男性に猫をかぶることで媚を売り、自分を良く思って貰えるように仕向ける。これも、自己防衛本能という面では同じでしょう。それは男性にとってはいいことですが、同じ女性にとっていいことかどうかは分かりません。しかし、大抵の女性はいい気持ちにはならないでしょう。女の汚い部分が出てしまっているからです。そういう理由から、猫をかぶるというのは世間的にあまりいいようには思われていないのでしょう。